人間の体には、動かせる部分と動かせない部分があります。
動かせる部分はヒジ、ヒザ、腰、肩、手首、足首などの関節がある部分で、歩いたり走ったりといった動作を自由にできるのも、関節の機能のおかげです。
関節の可動域はある程度決まっているので、それを超えて曲げたりすると障害を起こす場合もあります。ただし訓練することで可動範囲を広くしたり、方向をある程度変えたりすることもできるようです。よく言われることですが、関節の可動幅が少ない人は怪我をしやすいのだそうです。
関節は骨と骨と連結させている部分です。骨と骨のすり合わせ部分には関節軟骨があり、骨同士がぶつからないようにクッションの役割を果たしています。
関節は、滑液という潤滑油を分泌する『関節包』と呼ばれる滑膜と、繊維膜という2枚の膜に包まれており、さらに靭帯や筋肉、神経、血管などで構成されています。
この関節が、軟骨の磨耗などの理由で炎症を起こすと、関節痛が引き起こされるのです。
関節軟骨には神経がありません。そのため、ダイレクトに痛みを感じることはないのですが、関節の周囲にあるたくさんの神経が異常を察知します。たとえば関節軟骨がすり減ったり、消失したりすると骨同士がこすれ合って摩擦を生じます。周辺の神経はそれを異常と察知し、痛みを感じるのです。
ではなぜ軟骨がすり減ってしまうのでしょうか。大きな原因の一つに、加齢による新陳代謝の低下が挙げられます。新陳代謝の低下によって軟骨を生成する機能が低下し、軟骨がすり減るのを補えなくなってしまうのです。その結果、軟骨が磨耗して関節の衝撃を和らげるクッションの役目を果たせなくなり、徐々に関節の痛みがひどくなってくるのです。
そのほかにも軟骨の下の骨の異常や、滑膜の炎症、関節包が引っ張られたりすると痛みの原因になります。